IR Information 株主・投資家の皆様へ

四半期財務データ(連結)

エグゼクティブ・サマリー

 当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、社会経済活動の正常化が進み景気の緩やかな持ち直しの動きが見られるものの、世界的な金融引締めや、物価高騰、ウクライナや中東の地政学リスクなど、先行き不透明な状況が続く展開となりました。
 当社グループが事業展開しているアセアン地区においては、ベトナムでは財政・金融面からの景気刺激策により上半期の低成長からは回復しつつあります。また、ミャンマーでは、クーデター以降、経済全体の停滞が続いています。

 当期間における各セグメントの概況は以下の通りです。
① 国内事業
 国内事業では、先行きの建設需要は底堅いものの、原材料価格高騰に伴う建設コストの上昇や、人手不足にある中、2024年4月に適用される時間外労働の上限規制を見据え、ゼネコンサイドで工事余力を温存する動きも見られることから、建設工事自体の工程見直し・着工遅延が続き、結果、国内コンクリートパイル業界の全体出荷量は前年同四半期対比大幅に減少しました。
 このような動きは、特にコンクリートパイルのウェイトの大きい中小型工事案件で顕著であり、当社グループのコンクリートパイル出荷量も大きく減少しましたが、大型工事案件を中心に積極展開をしてきた新工法「Smart-MAGNUM工法」が市場でも評価され、更に同工法の施工効率改善も進んでいることから、採算面での改善に寄与しました。一方、大型工事を主体とする場所打ち杭・鋼管杭の売上高は前年同四半期対比で堅調に推移しました。
 結果、国内事業の売上高は660億96百万円(前年同四半期比2.5%減)、営業利益は46億43百万円(同1.1%増)となりました。

② 海外事業
 海外事業では、ベトナムの事業子会社Phan Vu Investment Corporationは、ベトナム政府の金利引き下げ等の景気浮揚策により、金融面の収支は改善しつつありますが、不動産・建設市場回復の足取りは鈍く、業績は依然として低調に推移しました。また、ミャンマーの事業子会社VJP Co., Ltd.は事業活動がほぼ停止した状況が続きました。
 結果、海外事業の売上高は101億17百万円(前年同四半期比31.8%減)、営業利益は4億1百万円(同55.9%減)となりました。

 以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は761億28百万円(前年同四半期比7.7%減)となりました。利益面では、営業利益49億64百万円(同8.1%減)、経常利益44億70百万円(同12.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益31億82百万円(同12.7%減)となりました。
 国内事業のコンクリートパイル需要の大幅減少や海外事業の経済停滞により前年同四半期比で減収減益とはいえ、営業利益、並びに各段階利益については、当期の計画に対して堅調に推移しており、2024年1月26日に「業績予想の修正に関するお知らせ」にて通期業績予想の修正を公表しました。

経営成績の推移■第1四半期(1Q) ■第2四半期(2Q) ■第3四半期(3Q) ■通期

売上高

 
 
 
 
 
 
 
 

color_icon

color_icon

(単位 : 百万円 / *は予想)

決算期 1Q 2Q 3Q 通期
2024/3 25,018 49,366 76,128 *105,000
2023/3 27,761 54,125 82,519 110,245

営業利益

 
 
 
 
 
 
 
 

color_icon

color_icon

(単位 : 百万円 / *は予想)

決算期 1Q 2Q 3Q 通期
2024/3 1,940 3,289 4,964 *6,000
2023/3 1,509 3,627 5,402 6,283
ページトップへ